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2013年 08月 05日 ( 1 )

 

モンスター

先日、百田尚樹の『モンスター』を読んだ。
文庫本で。
本屋大賞の作品を読むのは2回目。
一冊目はリリー・フランキーの『東京タワー』だった。
人気の百田尚樹だけど、読んでやっぱりこの人、放送作家だなぁ~って思った。
とにかく、「絵」が浮かぶ書き方は、私と同じ。
だから、映像の原作にもなりやすい。

ましてや、この『モンスター』は、整形を繰り返す、女の一生を描いた作品だ。
絵が浮かんでナンボ・・・

「モンスター」と呼ばれるほど、「ブス」よりもはるかに醜く生まれた女の子が、目の整形をきっかけに、人生の目標を整形にみいだし、風俗でお金を稼ぎながら、ひたすら、顔を直し続け、絶世の美女に生まれ変わる。
昔自分をさげすんだ者に復讐しながら、幼いころただ一人優しくしてくれた男の子との再会を夢見て生きる・・・
で、その彼との再会を果たすのだが、もちろん、相手は、自分が魅かれた女が整形美人だと知る由もなく・・・

ストーリーは割と単純だ。
それでも、女の子が、整形の鬼と化していく姿と少しずつ顔が変わることでの心境の変化がとてもクリアに描かれていて、どんどん先に読み進めたくなる。

37万部も売れた作品だけど、映画はたぶん、原作を越えなかったろうと思う。
「絵」がすべての作品だからこそ・・・だからだ。
試写を観て、たぶん多くの人が思ったんでは?
「モンスター」ってこの程度?
絶世の美女が「高岡早紀」?
・・・少なくとも私はそう思った。


by mizunomari | 2013-08-05 05:38 | デイリーコラム | Comments(2)