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喪中はがき



今年も、この時期、喪中はがきが何枚か届いた。
送り主には、私のよく知った知人の名前。
大抵は、その知人の両親のどちらかがご逝去された・・・という知らせだ。

ところが、おととい送られてきた喪中はがきの送り主は、心当たりのない名前。
加藤〇〇子さんという女性の名前がすぐには思い出せなかった。
一緒に帰宅したダンナと、郵便受けから取り出したどのはがきを見て「誰だっけ?この人」ってつい口に出した。
「知らない人なの?」とダンナ。

・・・喪中につき年末年始のご挨拶ご遠慮申し上げます。
に続いた文字に、一瞬からだが熱くなったように感じた。
「えっ!?」

・・・夫 加藤〇〇が十月十五日に六十一歳で永眠いたしました。

そこには、40年以上に渡って毎年毎年欠かさず年賀状をくれていた、昔の仲間の名前。

高校~大学にかけて、私は子供会のジュニアリーダーをやっていた。
私の住んでいた区の隣の区ののリーダーだったけど、他の仲間も一緒によく遊んだし、ジュニアリーダーとしても、深く交流があった人だ。
友達というよりも「仲間」?「戦友」?とでも呼ぶべき関係。

毎年、必ず家族全員の写真と、それぞれの状況が細かく書かれている年賀状は、そのまま、彼の人生の歴史だった。
だから、何十年も会わなくても、安心していられたのだ。
「その気になればいつだって会える」
もう、この歳になったら、「会いたい人にはすぐに会う」っていうことを心に誓ったのは、去年立て続けに音楽仲間を失った時だ。

死因はわからないけど、今年の年賀状には元気な姿で写っている。
いつの間にか辞めてしまった年賀状だけど、彼の住所録から、奥さんが送ってくれた喪中はがきと、今年の年賀状を交互に見ながら、やりきれなさに胸が詰まった。

・・・こころから、ご冥福をお祈ります。
待っててね。そう先じゃなく、私もそこへ行くから。
また皆で、遊ぼうね。

合唱。

by mizunomari | 2018-11-18 07:32 | ゴルフ | Comments(0)  

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