『屍人荘の殺人』
宝島社発行の「このミステリーがすごい! 2018年版」(以下:「このミス」)が発売され、傑作小説ベスト20が発表された。
国内編で1位となったのは今村昌弘さんの『屍人荘の殺人』。映画研究会の夏合宿に参加したメンバーを襲った連続殺人劇の中で生死をかけた謎解きが始まるミステリー作品。著者の今村は1985年長崎県生まれ。兵庫県在住。岡山大学卒。2017年に『屍人荘の殺人』で第27回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」のランキングでも1位となり、デビュー作で3冠は史上初の快挙となる。
コラムニストの香山二三郎さんは、「週刊新潮」(2017年11月9日神帰月増大号)で、「本格ミステリーではお馴染みの密室談義に加え、(中略)ロジカルな謎解き推理とパニックホラーの妙を見事に両立させてみせた」と評している。
by mizunomari | 2017-12-28 08:38 | デイリーコラム | Comments(0)