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吉本隆明死去

吉本隆明死去_d0228130_1526575.jpg「吉本隆明」って聞いても、ある世代以外の人は全然知らないんじゃないかな?
団塊世代のカルチャーが大好きな私には、もう神様みたいな人なんだけど、若い人には「吉本ばなな」のお父さんとしてくらいしか知られてないと思う。

『共同幻想論』っていう著書がある。
私もトライしたけど、全然わからず、3ページくらいで挫折したっけ002.gif
この本はタイトルの大勝利だね。
タイトルだけで、飲みながら何時間でも討論できる026.gif

吉本隆明って人は、ものすごく頭の柔らかい人で、私には自由人に思えた。
かっこいいと思った。


吉本隆明さん死去 大衆と歩んだカリスマ オウム、サブカル…時代論じ
                                産経新聞 3月17日(土)7時55分


吉本隆明死去_d0228130_15262421.jpg 日本の戦後思想に大きな足跡を残した吉本隆明さんが16日、亡くなった。1960年安保、学園紛争時代には若者たちの“教祖”と目されたかと思うと、80年代以降はファッション、サブカルチャーまで論じ、常に時代の若者を引きつけ、多方面に影響を与え続けた「思想の巨人」だった。

 既成左翼を批判する理論的指導者として学生の教祖的存在だった吉本さん。昭和43年に出版された「共同幻想論」は、学生の間でベストセラーとなり、読んでいなければキャンパスの中で肩身の狭い思いをしたほどだった。

 高度消費社会を積極的に評価した80年代には、人気女性誌「アンアン」にコム・デ・ギャルソンのファッションで登場したこともある。
しかしその姿勢を批判した、作家の埴谷雄高(はにやゆたか)さんと、資本主義や消費社会について激しい論争を繰り広げた。

 その思想には、「大衆の原像」と呼ばれた吉本さんの理念があった。「大衆の存在様式の原像をたえず自己の中に繰り込んでいくこと」。常に大衆とともに歩み続けた。

 ただ、決して大衆に迎合していたわけではない。オウム真理教事件については、平成7年9月の本紙「宗教・こころ」欄などで、麻原彰晃被告の存在を「評価する」と発言、大きな反響と議論を呼んだ。そこには、宗教問題として考えたいという思いがあった。

 15年、「夏目漱石を読む」で小林秀雄賞を受けたときは、車いすで授賞式に登場、スピーチでは漱石論を延々と語り、主催者側がやむなく止めに入ったほど。集中的な思考の力は晩年になっても衰えることがなかった。

 アニメ、マンガに至るまで広く関心をもち、批評を続けた。時代と格闘し、大衆とともに歩んだ知のカリスマだった。


「吉本隆明」「埴谷雄高」「石川達三」「高橋和巳」「松岡正剛」「倉橋由美子」「カミュ」「カフカ」「サルトル」「ヴォーヴォワール」「安部公房」「つかこうへい」・・・そして「フォーク」「酒」・・・
これが私の高校時代。

民青の活動をしてて名古屋大学に2000人の高校生集めて高校生集会とかもやったっけ。
当時名古屋にあった、「3校以上の高校が集まって集会をしてはいけない」・・・みたいな条例撤廃の運動を共産党にそそのかされて・・・002.gif

ま、色々あったけど、間違いなく「吉本隆明」はあの頃の私に影響を及ぼしてる。
かっこいい生き方を貫いた人がまた一人逝っちゃった。

by mizunomari | 2012-03-17 15:27 | デイリーコラム | Comments(0)  

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