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思い出の歌シリーズ『金色のライオン』

今日は、朝から体調が悪くて・・・って二日酔いじゃなくて・・・寒気がして熱測ったら38度超え。
風邪でもないのに、時々こういうことがあるんで、おとなしくベッドに・・・。
3時間くらい爆睡して、目覚めたら、もう37度2分下がってた。
体も軽くなった。

さて、今日の思い出の歌は『金色のライオン』by 川村かおり

この歌は、私が放送作家としてオールナイトニッポンの二部を担当してた時、他の曜日で川村かおりも二部でしゃべってて、で、その担当ディレクターにレコードをもらった。

聴いて、まさに、その頃好きだった人とイメージが重なった。
私もその人・・・Kも、大学卒業後上京し、東京で必死に何かをつかもうともがいていた。
何かを探してた。
私たちは同い歳だ。
で、似たような、負けず嫌いな性格だ。
まるで男同士みたいな付き合いだったけどKも、私を女として意識しないようにしてたのだと思う。
だから、お互いの友情以上の気持ちに、気がついていても、それを告白なんて状況にはならなかった。
というよりも、私たちには、そんな恋愛ごっこをしてる暇なんてなかったのだ。
上昇志向というか、目の前の「したいこと」への欲求が強すぎて。
私は「放送作家」そしてKは「演出家」として、仕事が増える度に疎遠になっていった。

私とKが、夢だけ見つめて、互いの存在を自分の成長の糧に思っていたころ・・・
というか、そういう存在にしておくしか、つながり続ける手段がなかったのだけど。
そんなKとの、すごく甘く切ない思い出が「新宿」にある。

新宿東口のアルタ前・・・
二人でゴールデン街で飲んで、そのアルタ前の横断歩道を肩を並べて渡りかけたら、信号が点滅し始めた。
それを見て、Kがとっさに、それはもう本当に自然に・・・私の手を握ったのだ。
そして、私を引っ張って走って渡りきった。
ちょっとびっくりして、心臓がバコバコした。
Kは、つないだその手を道路を渡りきったその瞬間に離した。
まだ私の心臓はバコバコしてた。
Kが私を女(女の子?)として、守ってくれようとした・・・?
思いもよらない出来事・・・それもほんの一瞬の・・・。
でもまるで、何もなかったように、私たちは、「おやすみ」と、言い合ってそれぞれの家へ帰った。

私は、その「つながれた手と手」から、Kからのメッセージを聴いたような気がした。
・・・東京で一緒に頑張っていこうな・・・っていう。

・・・なんちゃって~ちょっとかっこよすぎるかな003.gif
何十年も前の、肉体関係も何もない「男友達」とのお話037.gif

私にとって、Kはまさにこの歌の「金色のライオン」だった。
そして私の「東京」は、Kと飲み歩いたその時代の「新宿」だった。


by mizunomari | 2011-05-03 14:43 | Comments(0)  

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