映画『食堂かたつむり』
以前、この映画の原作小説のことをこのブログでも書いたけど・・・
確か、たいした宣伝もしてないのに、売れてる雑誌に連載されてたわけでもないのに、無名の作家の一作目で、出版社もポプラ社で、絵本が主流のところなのに、なんで、売れたんだろう?っていう小説ってあるよね」的内容だったと思う。
でも、実は、結構番組で取り上げられたり、新聞で書評も高評価だったってのを後で知った。
私がたまたまその情報に触れてなかっただけだった。
しかも、著者は、某有名プロデューサーの奥様だって。
なるほど。
絵や、音楽は通りすがりにも目や耳にして、「あ・・・いいな」って思うことがあるだろうけど、小説って、なかなかそうはいかない。
売るための、読ませるための何がしかのアプローチがないとね。
小説『食堂かたつむり』は、たまたまダンナがブックオフでなんとなく買った数冊の中の一冊だった。
私が料理が好きだから、って貸してくれた。
確かに、料理好きには興味津々な内容だ。
料理と、母娘との葛藤と愛情と憎悪と・・・そんなことが二本柱となって、話が進んでいく。
ただし、小説としては、浅いし軽いし、ツッコミどころも満載。
暇つぶしには、ちょうど良いって感じ。
映画は、とても洒落た作りになっていた。
CGも駆使して、絵がきれい。
これまで、小説が原作になっている映画は何本も観たけど、大抵原作の方が優っていた。
でも、映画『食堂かたつむり』は、原作をいかしつつ映画にしかできないことをしてたな。
映画としての作りはなかなかよく出来てると思った。
主演の柴崎コウの目だけの演技(一時的に声が出ない状態に陥っているので)も良かった。
しかし、柴咲コウ、目力すごいね。
原作全体に流れる主人公の上から目線的な・・・ちょっとぴったりな言葉が見つからないけど、こだわりの強いあまり素直でない女には柴咲コウはぴったりかも。
by mizunomari | 2013-12-06 08:39 | デイリーコラム | Comments(0)